墓石を建てるっていう意味

警察の世話になったり、借金を作ったりと放蕩の限りをつくし、親に心配をかけるだけかけていた叔父が、母親の急逝ですっかり打ちひしがれ、実家に戻ってしおらしくなっている。

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叔父の姉である私の母も祖母と同じように叔父には迷惑をかけられていたから、私は正直、叔父のことをあまり好きではないが、大の男がぽろぽろと涙を流し、祖母の墓前で頭を垂れている姿は見ていて可哀相になった。孝行をしたい時分に親はなしとはよく言ったもので、迷惑をかけ続けてきた分、叔父は後悔の念でただただ泣いているのである。

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ところが葬儀も済み、納骨やお墓の話になると急に叔父がいつものように居丈高になり、長男だから自分が墓石を建てると騒ぎ出した。喪主は祖父だし実家には昔からの付き合いのお寺や墓石屋さんもある。叔父の知り合いだという怪しげな石屋さんを間に入れると、お寺さんに迷惑をかけることになるかもしれず、後々トラブルになりかねないので親戚一同は反対したが、叔父が自分が建てると言って聞かないのだ。

宮城 墓石

墓石を建てるという意味さえ理解していない叔父がお墓を建てたって、祖母の供養にはならないように思うのだが、言い出したら聞かない人だ。親戚の中には呆れて帰ってしまった人も居たが、このような叔父を祖母は、草葉の陰から泣きながら見ているのではないだろうか。父や母、私にとっては叔父のワガママは慣れっこになっているが、祖母が亡くなったことでまた少し叔父との距離が開き、祖父が亡くなったら本当にもう叔父との縁は切れるだろう。祖父のことは好きだが、その時を私は密かに待ち望んでいる。石に布団は着せられないことを、叔父はいつ気がつくのだろうか。